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Author(s)
Kim Yeon-su김연수
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Translator(s)
橋本 智保橋本 智保
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Publisher
新泉社新泉社
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Country
JAPAN
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Language
Japanese(日本語)
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Year Published
2020
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Category
Literary Fiction 순수소설
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Target User
Adult 성인
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Period
Contemporary 현대
Description 작품 소개
《詩情豊かな文体に引かれ、手に汗を握って読み進めた。》(共同通信配信)
詩人尹東柱の生地としても知られる満州東部の「北間島(プッカンド)」(現中国延辺朝鮮族自治州)。
現代韓国を代表する作家キム・ヨンスが、満州国が建国された1930年代の北間島を舞台に、愛と革命に引き裂かれ、国家・民族・イデオロギーに翻弄された若者たちの不条理な生と死を描いた長篇作。
代表作といえる本作で、作家は韓国でも知る人の少ない「民生団事件」(共産党内の粛清事件)という日本の満州支配下で起こった不幸な歴史的事件を題材に、人間存在の普遍的真理を小説を通して探究している。
〈国を奪われ、よその土地で暮らすかぎり、僕たちにできるのは僕たちではない他の存在を夢見ることだ。動かなくなった死体だけが自分が何者なのかを声に出して叫ぶ権利があった。そんな叫びを聞くたびに僕は、間島の地で生きていく朝鮮人は、死ぬまで自分が何者なのかわからない存在だということに気づいた。彼らは境界に立っていた。見方によって民生団にもなるし、革命家にもなった。そういう意味で彼らはつねに生きていた。生きていれば絶えず変化するのだから。運命も変わるということだから。〉
〈「一九三三年の夏、遊撃区にいた朝鮮人共産主義者とは誰か」。それに対する正しい答えはない。彼らは朝鮮革命を成し遂げるために中国革命に乗り出すという、二重の任務を負っていた。強硬で勇敢な共産主義者であり、国際主義者だった。同時に、民生団の疑いをかけられひどい拷問を受けても、絶対に自分の正体を明かさない日本軍の手先でもあった。誰も、彼ら自身でさえ、自分が何者なのかわからなかった。
一九三三年に間島の遊撃区で死んだ朝鮮人共産主義者、間島の朝鮮人はそういう人間だった。〉——本文より
Reference
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